2026.08.25
※この記事は2026年08月25日時点の情報をもとに作成されました。
制作を外注するとき、デザインや納期は確認しても、セキュリティ面は「お任せ」になりがちです。しかし公開後に問題が起きたとき、エンドクライアントへ説明する立場になるのは発注した側です。ここでは、事前に確認すべき点を制作時・運用時に分けて整理します。
WordPressの改ざん被害の多くは、公開時の設定と、その後の運用体制に原因があります。制作段階で決まってしまうことも多く、後から直すのは手間がかかります。
また、被害が出てから「制作会社が悪い」「いや運用の問題だ」という話になっても、エンドクライアントには関係ありません。事前に線引きしておくことは、双方を守ることにもなります。
プラグインは脆弱性の主要な侵入口です。最終更新日と有効インストール数を基準に選んでいるか確認してください。更新が1年以上止まっているプラグインが入っていれば、その時点でリスクです。
「便利だから」だけで選ばれていないか、代替の検討がされているかを聞くと、選定の考え方が分かります。
停止中でもファイルが残っていれば攻撃対象になります。「停止」ではなく「削除」されているかを確認してください。既定テーマも、使わないものは1つだけ残して削除するのが安全です。
ログインURLの変更、試行回数の制限、IP制限のいずれかが入っているかです。標準のままだと、公開直後から総当たり攻撃を受け続けます。
ユーザー名が「admin」になっていないか、投稿者名から推測できないか。権限が必要以上に高いアカウントが作られていないか。
制作時のテスト用アカウントが残ったまま納品される例もあります。納品時のアカウント一覧を確認してください。
制作中の共有パスワードのまま納品されていないかです。納品時に必ず変更してください。制作会社のPCが侵害された場合の被害範囲を限定できます。
FTP、データベース、管理画面のすべてが対象です。
公開時点でバックアップが動いているか。ファイルとデータベースの両方か。保存先はサーバーと別か。公開してから設定しようと思っていて、そのまま忘れられるのが典型的なパターンです。
制作会社なのか、エンドクライアントなのか、外部の保守業者なのか。ここが曖昧なまま公開されるサイトは非常に多く、結果として誰も更新しない状態になります。
「クライアント側で更新してください」と伝えただけでは、実際には行われないことがほとんどです。誰が、どの頻度で行うかまで決めてください。
本体の重大な脆弱性は予告なく公表されます。そのとき「対象バージョンかどうかを誰が確認するのか」を決めておいてください。決まっていなければ、実際には誰も確認しません。
バックアップを取っているかではなく、復元を試したことがあるかです。ここが確認できていない現場は多く、いざ戻そうとして失敗する例は珍しくありません。
最後の項目は、後から乗り換えるときに問題になります。管理権限を渡してもらえず身動きが取れない、という相談は実際にあります。
3番目のライセンスも見落とされがちです。有料プラグインが制作会社の名義で購入されている場合、契約終了後に更新できなくなります。
過去に納品したサイトが気になる場合、次の順で確認すれば大枠は掴めます。
管理サイトが多い場合は、バージョンの一覧化から始めてください。1件ずつ確認していては終わりません。一覧さえあれば、優先順位をつけて対処できます。
年1回程度でも、放置よりは大きく違います。特に、担当者が変わったタイミング、サーバーを移転したタイミングでは、設定が引き継がれていないことがあるため確認をおすすめします。
当社では、制作会社様の管理サイトに対する点検や、公開後の保守を承っています。件数が多く手が回らない場合もご相談ください。
弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。