2024.12.05
※この記事は2024年12月05日時点の情報をもとに作成されました。
WordPressのアップデートが重要だと分かっていても、現実には「今は更新できない」「更新しない選択をしている」企業サイトも多く存在します。
では、アップデートしないWordPress運用は、どこまでなら許容でき、どこからが危険と言えるのか。
この記事では、制作会社の立場から、アップデートしない運用におけるリスクの線引きを整理します。
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企業サイトにおいて、アップデートを止めている理由はさまざまです。
・業務システムと連動しており簡単に更新できない
・過去の更新で不具合が出た経験がある
・コストや工数をかけにくい
これらは珍しい事情ではなく、運用判断としてやむを得ないケースも多くあります。
アップデートしない運用において重要なのは、「どのリスクを理解し、どこまで許容しているか」です。
・軽微な表示崩れのリスク
・一部機能が使えなくなるリスク
これらは、状況によっては許容される場合もあります。
一方で、次のようなリスクは許容すべきではありません。
・不正アクセスに気づけない状態
・改ざんされても復旧できない状態
・被害が外部に広がる可能性がある状態
この線を超えると、事業リスクとして無視できないレベルになります。
制作会社の立場から見ると、次の状態に当てはまる場合は注意が必要です。
・WordPressやプラグインの状態を誰も把握していない
・管理者アカウントの整理ができていない
・バックアップが取得できていない、または復元できない
・トラブル時の連絡先や対応手順が決まっていない
これらが重なっている場合、アップデートしない運用はかなり危険な状態と言えます。
アップデートができない場合でも、次の考え方は最低限押さえておく必要があります。
・現状のリスクを把握している
・被害を最小限に抑える手段がある
・問題発生時にすぐ動ける体制がある
これらが整っていれば、アップデートしない運用でも一定の安全性を保つことが可能です。
アップデートしない運用は、「放置」と混同されがちですが、両者はまったく異なります。
・判断:状況を把握したうえで選択している
・放置:何も把握せず、そのままにしている
制作会社として問題に感じるのは、後者の「放置されている状態」です。
アップデートしないWordPress運用は、すべてが即危険というわけではありません。
しかし、許容できるリスクと、許容できないリスクの線引きを行わずに運用している場合は注意が必要です。
重要なのは、「今の運用はどのレベルのリスクを抱えているのか」を把握することです。
RunLandでは、アップデートを行わない前提のサイトについても、現状を整理し、どこまでが許容範囲かを一緒に確認しています。
自社サイトの運用判断が適切か不安な方は、一度ご相談ください。
弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。