2025.03.06
※この記事は2025年03月06日時点の情報をもとに作成されました。
WordPressのセキュリティ対策というと、「難しそう」「専門知識が必要そう」という印象を持たれがちです。
しかし実際には、管理画面(ログイン周り)を適切に守るだけで防げる攻撃も数多く存在します。
この記事では、制作会社の立場から、アップデートを行わない運用でも効果が高い管理画面対策について整理します。
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多くの不正アクセスは、WordPressの管理画面への侵入を起点に行われます。
・URLが世界共通で分かりやすい
・自動化された攻撃ツールが存在する
・成功すればサイトを自由に操作できる
攻撃者にとって、管理画面は最も効率の良い入口です。
管理画面対策を行うことで、次のような攻撃を防ぎやすくなります。
・パスワード総当たり攻撃
・辞書攻撃
・既存アカウントの不正利用
これらは、高度なハッキングというより、設定が甘いサイトを狙った機械的な攻撃です。
最も基本的で効果が高い対策です。
・「admin」などの分かりやすいユーザー名を使っていないか
・短いパスワードを使っていないか
・複数人で同じアカウントを使っていないか
この部分が弱いだけで、他の対策をしていても簡単に突破される可能性があります。
ログイン試行回数を制限することで、総当たり攻撃や辞書攻撃を大きく減らせます。
・一定回数失敗したらロックする
・IPアドレス単位で制限する
これだけでも、自動化された攻撃ツールはほぼ無効化できます。
管理画面にアクセスできる範囲を限定することも有効です。
・特定のIPアドレスからのみアクセスを許可する
・社内ネットワークからのみ管理画面を開けるようにする
すべての環境で使えるわけではありませんが、条件が合えば非常に強力な防御策になります。
管理者権限を持つアカウントが多いほど、リスクは高くなります。
・現在使っていない管理者アカウントが残っていないか
・退職者や関係者のアカウントが残っていないか
定期的に見直すだけでも、不正利用のリスクを下げることができます。
注意点として、管理画面対策だけですべての攻撃を防げるわけではありません。
・プラグインの脆弱性を突いた攻撃
・サーバー側の設定不備
そのため、管理画面対策は最低限の土台として考えることが重要です。
私たちRunLandが対応してきた不正アクセス案件の中でも、「管理画面対策をしていれば防げた」と感じるケースは少なくありません。
アップデートが難しい環境ほど、管理画面をどれだけ堅くできているかが重要になります。
WordPressの管理画面対策は、アップデートを行わない運用において、最も効果が出やすいセキュリティ対策の一つです。
推測されにくいログイン情報、試行回数制限、アクセス制御、アカウント整理。
これらを見直すだけでも、防げる攻撃は確実に存在します。
RunLandでは、管理画面対策を含めた現実的なWordPressセキュリティのご相談を承っています。
自社サイトの管理画面が不安な方は、一度ご相談ください。
弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。