2018.05.12
※この記事は2018年05月12日時点の情報をもとに作成されました。
こんにちは。WEBコンサルタントの三和です。
今回は、Facebook広告の出稿方法、成果の出し方、改善ポイントなどについて細かくお伝えしていきます。
初めてFacebook広告に取り組まれる方はもちろん、既にFacebook広告を出稿されている方で「もっと成果を上げたいんだけど・・・」という方も参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。
Facebook広告とは、文字通りFacebookの中に表示される広告です。
Facebookの傘下であるInstagram(インスタグラム)の広告枠に表示させる広告は「Instagram広告」と全く別物のように呼ばれていますが、実際のところInstagram広告はFacebookの広告管理画面から広告を出稿するものなので、Instagram広告も含めてFacebook広告と纏めて呼ぶことがあります。
今回は、Instagram広告も含めてFacebook広告の出稿方法についてお話していきます。
Facebook広告は、Facebookアカウントをお持ちであれば、個人でも広告掲載することが可能な広告です。
広告出稿は「広告マネージャ」を介して行いますが、リスティング広告のように広告アカウントの開設に時間がかかることはありません。
広告マネージャはFacebookを利用している方であれば誰にでもデフォルトで備えられているので、簡単に広告掲載ができるようになっています。
ここで、Facebook広告を配信する上で、必要なものが1つあります。
それは、「Facebookページ」を所有していることが条件になります。
Facebookページとは、個人名で利用する個人アカウントから作成することができるページのことです。
会社やサービス、商品毎にFacebookページを作成されている方もいますし、趣味や芸能人のオフィシャルページなど使用用途は様々です。
Facebook広告は個人アカウントから広告配信することができず、必ずご自身で所有しているFacebookページを活用して配信するよう義務付けられていますので、必ず事前にFacebookページを用意しておきましょう。
ちなみに、「Facebookページを所有している」ことの定義は、該当のFacebookページの管理者(もしくは広告管理者)になっていることを指します。
ですから、広告配信を行う予定のFacebookページの権限をお持ちでない場合は、Facebookページの管理者に連絡して上記の権限を追加してもらいましょう。
ここまでが、Facebook広告を出稿するにあたってまず必要な準備です。
では、ここから広告マネージャの中身と広告配信方法について説明していきます。
広告マネージャに入ったらまず最初に、新しいキャンペーンを作成することになります。
ここでは、「マーケティングの目的」を決めることになります。
Instagram広告を含めたFacebook広告には、目的に応じて様々な種類の広告が用意されています。
例えば、代表的なものを挙げると、
・Facebook外の外部サイトへ誘導したい場合は、「トラフィック」
・投稿のエンゲージメントを増やしたい場合は、「エンゲージメント」
・来店数を増やしたい場合は、「リーチ」
などです。
ここでは、あなたの目的に合わせたマーケティングの目的を選択するようにしましょう。
キャンペーン作成時における主要な設定はこのマーケティングの目的のみになりますが、その他任意ですが、「上限予算」を設定することもできます。
これを設定すれば、必ずその金額を超えることはないですので、予算上限をオーバーすることは絶対に避けたい!という場合は設定しておきましょう。
キャンペーンの設定が終わったら、続いて「広告セット」の設定に移ります。
広告セットとは、「誰にいくらでどの広告枠を使って配信するかを細かく決める」項目だと思ってください。
いわゆる「ターゲティング」を設定する項目です。
Facebook広告は、個人のユーザーがFacebookアカウントを作成した時に設定したパーソナルな情報(居住地や性別、年齢など)、さらにいいね!をしたFacebookページや投稿から読み取れる興味関心に基づいた緻密なターゲティングが行える広告です。
その精度の高さと、ピンポイントで狙い打ちできることによる費用対効果の高さから、現在大変人気のあるweb広告の一つとなっています。
属性だけで利用されることも一つですし、属性と興味関心(呼称は趣味関心)を掛け合わせて利用することも一つです。
広告セット編集画面の右側上部に表示される「推定リーチ数」を確認しながら理想のターゲットを見つけましょう。
続いて、どこの広告枠を利用するかについてです。
デフォルトの設定では全ての配信可能な広告枠が選択された状態になっていますが、Facebookのみ、あるいはInstagramのみに配信といったように広告配信を行いたい媒体のみに選択し直すことができるようになっています。
ちなみに、Audience Network(オーディエンスネットワーク)と呼ばれるFacebookの広告パートナーの広告枠に掲載される配信枠もありますが、これはFacebook外の広告枠なので注意が必要です。
FacebookやInstagramのプラットフォームの中だけで広告配信を行いたい場合は、Audience Networkからチェックを外すようにしてください。
そうしないと、この後説明する「広告配信の最適化」により、Audience Networkへの配信に偏り、Facebookの広告枠に全然配信されないという事態に陥る可能性があるからです。
続いて予算に関しては、「1日予算」と「通算予算」の2種類の設定ができるようになっています。
通算予算を選択した場合、0時~24時まで1時間単位で広告配信を行うor行わないの調整が可能ですが、1日予算を選択した場合これができません。
ですから、夜間は広告配信を停止する場合や、広告配信をストップする時間帯を作る場合は通算予算を選びましょう。
1日予算と通算予算の選択は、広告セット作成時のみ選択が可能で、作成後に切り替えることができませんので、途中で通算予算に切り替えたい場合は、新たに広告セットを作成しなければならないことを覚えておきましょう。
また、その他の設定項目として、「広告配信の最適化対象」を選択できる項目があります。
これは広告配信において、どの指標に重点を置いて広告配信を行っていくかを決める項目です。
その内容はキャンペーン作成時に選択したマーケティングの目的によって変わってきますが、クリックの最適化、ランディングページビューの最適化、コンバージョンの最適化(一部のキャンペーン対象)などが用意されています。
ご自身の広告配信の目的に合わせて選ぶようにしましょう。
ここで選択した最適化の対象が最良のパフォーマンスを獲得するようにFacebookが自動的に調整してくれる仕組みになっており、とても便利な機能です。
また、その最適化の対象に合わせて、「請求のタイミング」(いわゆる課金形態)が異なってきます。
この請求のタイミングには、クリック単価(CPC)、インプレッション単価(CPM)、エンゲージメント単価などがあり、選択する最適化の対象によって自動で切り替わるようになっています。
オーディエンス(属性や趣味関心などでターゲティングした人達)は同じでも、この最適化の対象が異なれば、広告が表示されるユーザーも変わってきます。
ですので、同一オーディエンスで広告セットを分けて複数の最適化対象をテストしてみることもお勧めです。
広告セットの作成が完了したら、最後に広告を作成します。
Facebook広告の作成はすごく簡単で、広告マネージャの広告作成画面を上から手順に沿って行っていくだけで簡単に広告が作成できます。
最初に希望の広告フォーマットを選択し、広告配信を行うFacebookページを選び、画像もしくは動画素材をアップロードするか無料ストックから選び、テキスト文章や外部リンク先を入力すれば完了です。
投稿のエンゲージメント広告では、既に投稿されている記事をそのまま広告に使用するので、この手順さえ不必要で、ほぼ1クリックで広告の作成が完了します。
こうして広告の作成が完了したら、広告に審査が入り(最大24時間)、審査が通過したら無事広告配信が開始できる状態になります。
あとは、お支払いの設定を行えば準備は完了です。
Yahoo!やGoogleのリスティング広告やディスプレイ広告とは異なり、Facebook広告は広告の知識がない方でも簡単に広告配信が行えるように、広告マネージャがとても親切に使いやすいものになっています。
ですから、あまり知識のない方でも、広告マネージャの説明に従って進めていけば、広告配信が行える状況までは到達できます。
比較的運用がしやすい広告ですので、ぜひトライしてみてください。
では、ここからFacebook広告の運用方法や分析、改善方法をお伝えしていきます。
ここまでで、Facebook広告は専門知識を持っていなくても広告配信可能な広告だとお伝えしましたが、決して広告配信がしやすいからと言って、成果が出しやすいわけではございません。
しっかりと広告を運用して、改善しながら成果を出していきましょう。
ターゲティングのポイントは、2つあります。
1つ目は「どれだけたくさんテストできるか」どうかです。
一種類のターゲティングしかトライしなかった場合はその結果しか得られませんが、もう一種類のターゲティングをテストすることができれば、もしかしたら広告の成果は後者の方が良い結果が生まれるかもしれません。
ですから、テストはできる限り多く行えることがベストです。
2つ目は「よりあなたの見込み客に近いユーザーのターゲティングを作る」ということです。
属性や趣味関心でターゲットを設定することは簡単ですが、そのターゲット設定が最もあなたの見込み客に近いユーザー層でしょうか?
この属性や趣味関心で作成するターゲティングは、もちろん見込み客は含まれていると思いますが、見込み客から”少し遠い”ユーザーも多く含まれている場合が多いです。
そのことを推定リーチ数が示しています。
広告の配信対象となるユーザー数は広い方がいいと思っている方も多くいらっしゃいますが、実は成果を出しやすいのはその反対で、「いかに見込み客に近いユーザーだけに絞ることができるか?」が重要なのです。
では、どのようにして絞っていけば良いのか?という話ですが、例えば上記のような属性や趣味関心で作成したターゲティングで広告配信を行うとします。
そうした場合、広告に何らかの反応を示したユーザーだけにセグメントしたら、そのセグメントはよりあなたの広告に興味があるユーザー層であることが言えますよね?
さらに、外部リンクへ誘導する広告の場合は、外部リンクをクリックしたユーザーのみでセグメントする、さらにもっと絞る場合はランディングページビューを達成したユーザーのみにセグメントする。
こうすることで、よりあなたの広告に興味があるユーザー層だけに絞っていくことができます。
このような絞り込んだターゲティングは、「カスタムオーディエンス」という機能を使って作成することができます。
また、カスタムオーディエンスと同様に、かなり有効的なオーディエンス作成機能として、「類似オーディエンス」というものがあります。
類似オーディエンスとは、元となるターゲティング(オーディエンス)に対して、それに近いユーザーのみでオーディエンスをFacebookが自動的に作ってくれる機能です。
このようにして、うまくターゲティングの機能を使いながら、最も見込み客が含まれるであろうターゲティングを見つけていくことが成果改善への道になります。
広告の改善方法もターゲティングの改善方法と似ていますが、どれだけ画像(動画)やコピーをテストできるかが最大のポイントです。
最も成果が上がりにくいのが、広告パターンを1種類しかトライしないことです。
最低でも2パターン、できれば3パターン以上用意して比較ができるようにしましょう。
また、同じ広告セット内で複数の広告パターンを同時に配信することもお勧めです。
「広告セットの作成」のところでお話しましたが、最適化の対象を選択することで、その対象が最良のパフォーマンスを獲得できるように、Facebook側で自動的に調整を行ってくれます。
その調整方法は、最もパフォーマンスの良い広告を重点的に配信してくれるという調整なので、複数の広告を同時にテストを行った時にこそ、その威力が発揮されます。
つまり、1つの広告しかトライしないことは損に等しいのです。
できる限り広告のテストは行って、反応の良い広告を見つけていきましょう。
広告の基本は、目に見える情報でいかにユーザーに興味を持たせることができるかどうかにあります。
検索結果に表示されるリスティング広告の場合は、この情報がテキストに限られますのでコピーがもの凄く重要になりますが、Facebook広告の場合は、コピーの他に、画像や動画といった視覚的要素が加わります。
ですから、コピー(テキストの内容)、画像(あるいは動画)に分けて、それぞれ複数パターンの組み合わせでテストされることがお勧めです。
広告の内容を変えただけで、クリック率が2%アップした、コンバージョン数が3倍になったなどというケースも決して珍しくありません。
ターゲティング同様、広告のテストもしっかり行っていきましょう。
ただし、テストにおける注意点が1つ。
ターゲティングのテストを行うときは広告の変更はしないこと、逆に広告のテストを行うときはターゲティングは変更しないようにしてください。
両方一遍に行ってしまうと、何が良くて何が悪いのかの判断ができなくなってしまうからです。
テストを行うときは片方ずつトライしましょう。
もしあなたの広告が、外部サイトへ誘導しコンバージョン(お申し込みや問い合わせなどの成果)を獲得することが目的である場合は、最重要指標はリンクのクリックやクリック率などではなく、「コンバージョン」ということになります。
現在のターゲティングや広告である程度のコンバージョンが獲得できている場合は、マーケティングの目的を「コンバージョン」に変更してテストしてみましょう。
この「コンバージョン」を使用することで、facebookピクセルでトラッキングしているコンバージョンをfacebookが自動的に増やすように最適化してくれます。
※ただし、facebookピクセルを使用してコンバージョンをトラッキングしていることが前提となります。
ただし、既存の広告配信で全然コンバージョンを獲得できていない場合に使用しても、まったく効果がありませんのでご注意ください。
この機能は、過去にコンバージョンを達成したユーザーの行動や興味を分析し、それに近いユーザーに対して広告配信を行うという機能ですから、一定数のコンバージョンを獲得していることが条件となります。
このコンバージョン最適化機能がうまくマッチすれば、限られた広告予算の中でコンバージョンを最大化する、可能な限りコンバージョンの獲得単価を下げることが実現できます。
ウェブサイトへの誘導、その先の成果であるコンバージョンを達成してもらうことが目的である広告の場合、欠かすことができないのがこの「ランディングページの改善」です。
ターゲティングや広告の改善は比較的簡単に行うことができますが、ランディングページの改善は少し難易度が上がります。
改善にコストや時間がかかるからです。
ですが、広告よりもこのランディングページの改善に力を入れていれば、広告を改善して上げることができる成果よりも大きい成果改善が期待できます。
例えば、いくら広告を改善してクリック率を数%改善できたとして、どれだけランディングページへの誘導数を増やせたところで、コンバージョン率がそれに伴って上がらない、つまりコンバージョン数が期待通り増えないというケースもよく見受けられます。
コンバージョン数あるいはコンバージョン率を大きく改善するには、ランディングページの改善が一番です。
以下、ランディングページの改善ポイントを改善すべき順で挙げます。
この手順は、これまで弊社が改善に成功してきた最も効率的な方法です。
ぜひ参考にしてみてください。
1.メインビジュアルの改善
メッセージは端的かつ分かりやすいか?
情報が多すぎてゴチャゴチャしていないか?
フックとなる情報が書かれているか?
2.オファー(ユーザーにとってもらいたい行動)の改善
ユーザーのメリットが書かれているか?
そもそもそのオファーは魅力的か?(少しでも魅力的ではないと思う場合は変更する必要があります)今すぐ行動しないといけない理由がちゃんとあるか?
⒊コンセプトの改善
現在のコンセプトは分かりやすいか?
また、ユーザーのニーズに応えられているか?
提供できるベネフィットは事業者主体ではなく、ちゃんとユーザー主体の言葉になっているか?
※コンセプトの改善は根本的な改善となるため、メインビジュアル・オファーの改善でうまくいかない場合の最終手段として検討してください。
いかがでしたか?
今回はFacebook広告の出稿方法や改善方法について詳しくお伝えしました。
Facebook広告はターゲティング機能や広告フォーマットが充実していて、とても奥が深い、魅力的な広告です。
ぜひ、あなたの会社でもトライしてみてくださいね。
また、広告配信が上手くいかない場合、コンバージョンが取れないなど、問題がございましたら、弊社広告代行チームが代行運用を随時承っておりますので、お気軽に弊社マーケティングチームまでご連絡くださいませ。
弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。