2025.02.06
※この記事は2025年02月06日時点の情報をもとに作成されました。
WordPressの保守について相談を受ける中で、「バックアップは取っているので大丈夫だと思っています」という声をよく耳にします。
バックアップは非常に重要な対策の一つですが、バックアップを取っている=安全というわけではありません。
この記事では、制作会社の立場から、バックアップで守れるもの・守れないものを整理します。
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バックアップの役割は、「何かあった時に元の状態へ戻せる可能性を残すこと」です。
・操作ミスでデータを消してしまった
・更新時に不具合が起きた
・ファイルが破損した
こうしたトラブルに対して、バックアップは非常に有効な手段となります。
一方で、バックアップだけでは防げない問題も多く存在します。
・不正アクセスそのものは止められない
・改ざんに気づくまで被害が続く
・バックアップ自体が改ざんされている可能性がある
特に、被害に気づくのが遅れた場合、バックアップがすでに汚染されているというケースも珍しくありません。
バックアップがあることで、逆に安心しすぎてしまうケースもあります。
・管理画面を確認しなくなる
・異変に気づくのが遅れる
・セキュリティ対策を後回しにする
結果として、被害が長期間放置され、復旧に時間とコストがかかることになります。
整理すると、次のように分かれます。
バックアップで守れるもの
・データやファイルの状態
・操作ミスによる削除
・一部の障害からの復旧
バックアップでは守れないもの
・不正アクセスの侵入
・改ざんやスパム送信の継続
・企業の信用や検索評価の低下
バックアップは、「最後の保険」であって「予防策」ではありません。
バックアップを取っている場合でも、次の点は必ず確認しておく必要があります。
・どの範囲をバックアップしているか
・どのタイミングで取得されているか
・復元できるかどうか確認したことがあるか
・復元作業を誰が行うのか決まっているか
これらが曖昧な場合、バックアップがあっても有効に使えない可能性があります。
私たちRunLandでは、「バックアップは取っていたが、復元できなかった」という相談も少なくありません。
バックアップは重要ですが、それだけに頼る運用はおすすめできません。
アップデートが難しい場合でも、バックアップとあわせて他の対策を組み合わせることが重要です。
バックアップは、WordPress運用において欠かせない対策の一つです。
しかし、バックアップだけでは守れないものが多く存在します。
重要なのは、バックアップの役割を正しく理解し、どこまで守れているのかを把握したうえで運用することです。
RunLandでは、バックアップ運用を含め、アップデートが難しいサイトの現実的なセキュリティ対策をご提案しています。
自社サイトの運用に不安がある方は、一度ご相談ください。
弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。