2025.04.10
※この記事は2025年04月10日時点の情報をもとに作成されました。
WordPressのセキュリティ対策というと、管理画面対策や不要な機能の整理など、WordPress側でできる対策に目が向きがちです。
しかし、アップデートが難しい環境では、WordPressの外側で守る仕組みも重要になってきます。
そこでよく話題に上がるのが「WAF(Web Application Firewall)」です。
この記事では、WAFはいつ必要になるのか、アップデートできないサイトの現実に即して整理します。
>更新が難しいサイトにも対応したWordPress保守プランをご案内しています
WAFとは、Webサイトへの通信を監視し、不正なアクセスを自動的に遮断する仕組みです。
・怪しいアクセスを検知してブロックする
・既知の攻撃パターンを防ぐ
・WordPress本体に届く前に攻撃を止める
つまり、WordPressより手前で守る「壁」のような役割を持ちます。
アップデートできない環境では、WordPress本体やプラグインに既知の脆弱性が残り続けます。
・設定で完全に防げない攻撃がある
・管理画面対策だけでは限界がある
・自動化された大量攻撃には対応しきれない
この状態では、WordPress側の対策だけに頼るのは現実的ではありません。
制作会社の立場から見て、次のようなサイトではWAFの効果が高くなります。
・アップデートが長期間できない
・外部からのアクセスが多い
・フォームや動的ページを多く使っている
・過去に不正アクセスを受けたことがある
これらに当てはまる場合、WAFはリスクを下げる有効な選択肢になります。
注意したいのは、WAFを入れたからといってすべてが安全になるわけではないという点です。
・管理画面の設定が甘いまま
・不要な機能が放置されたまま
・バックアップや復旧体制が整っていない
この状態では、WAFの効果を十分に発揮できません。
WAFはあくまで、既存対策を補強する役割です。
アップデートできない環境では、次のような考え方が現実的です。
・WordPress側でできる最低限の対策を行う
・不要な入口を減らす
・WAFで外部からの攻撃を減らす
この組み合わせによって、被害に遭う確率を現実的に下げることができます。
私たちRunLandでは、「WAFを入れるべきかどうか」を一律におすすめすることはしていません。
・サイトの役割
・運用状況
・アップデートの可否
これらを踏まえたうえで、必要な場合にだけ導入を検討することが重要です。
WAFは、アップデートできないWordPressサイトにとって、現実的なセキュリティ対策の一つです。
ただし、WAFだけに頼るのではなく、WordPress側の最低限の対策と組み合わせることが前提となります。
RunLandでは、アップデートが難しいサイトを含め、WAFが本当に必要かどうかの判断からご相談を承っています。
自社サイトにWAFが必要か迷っている方は、一度ご相談ください。
弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。