2026.10.30
※この記事は2026年10月30日時点の情報をもとに作成されました。
ホームページ制作を依頼する前に準備しておくべきなのは、「目的」「誰に見せるか」「必要なページ」「原稿と写真」「予算と公開時期」「公開後の運用担当」の6つです。完璧でなくても、この6つが言葉になっていれば、見積もりの精度と提案の質が大きく変わります。
制作会社が最初の打ち合わせで聞くことは、ほぼこの6つに集約されます。準備しておけば、打ち合わせの回数も減らせます。
この記事では、制作を依頼する前に準備しておくことを、そのまま使えるリストの形で整理します。当社(RunLand)は制作会社様の下請けとして多くの案件に関わっており、発注前の準備が整っている案件ほどスムーズに進む実感があります。
「決まっていない場合」の欄のとおり、未定でも伝え方はあります。空欄のまま依頼するより、未定であることを伝えるほうが提案を受けやすくなります。
| 準備すること | 書いておく内容の例 | 決まっていない場合 |
|---|---|---|
| 目的 | 問い合わせを増やしたい/採用を強化したい | 「今のサイトの困りごと」を書く |
| ターゲット | 県内の中小企業の経営者/20代の求職者 | 一番来てほしい人を1人だけ書く |
| ページ構成 | 会社概要・サービス・実績・採用・お問い合わせ | 参考にしたいサイトを挙げる |
| 原稿と写真 | 誰が書くか・写真は撮影するか | 原稿作成も依頼したいと伝える |
| 予算と公開時期 | 上限の目安・公開したい月 | 幅で伝える |
| 運用体制 | 誰が・どのくらいの頻度で更新するか | 更新したい情報の種類を書く |
6つの中で後回しにされやすいのが「運用体制」です。公開までのことに意識が向きがちですが、ホームページは公開してからが本番です。お知らせや実績を誰が更新するのかが決まっていないと、せっかく更新できる仕組みを作っても使われないまま、情報が古くなってしまいます。更新の担当者が決まれば、その人が使いやすい管理画面の作り方も提案しやすくなります。
よくあるのが、目的を欲張りすぎるケースです。問い合わせも、採用も、ブランディングも……と並べると、どれも中途半端なサイトになりがちです。
一番大事な目的を1つ決め、その目的を達成したかどうかを何で測るか(問い合わせ数・応募数など)まで決めておくと、制作会社は優先順位を付けた提案ができます。
目的が決まると、ページ構成や必要な機能も自然に絞られます。たとえば問い合わせを増やしたいなら、サービスの説明と実績、問い合わせまでの導線が中心になります。採用を強化したいなら、仕事内容や働く人の紹介、募集要項と応募フォームが中心になります。目的があいまいなままだと、全部のページを同じ力の入れ方で作ることになり、費用も期間も膨らみがちです。
目的を言葉にするときは、「おしゃれにしたい」「今風にしたい」といった見た目の希望ではなく、「誰に、何をしてもらいたいか」で書くのがコツです。見た目の希望も大切な情報ですが、それは参考サイトとして別に伝えるほうが、制作会社に意図が正確に伝わります。
2番目、3番目の目的があっても構いません。その場合は「今回は1番目を優先し、2番目は公開後に追加する」と段階を分けて伝えると、予算の範囲で現実的な提案を受けやすくなります。
打ち合わせの前に、次の資料を集めておくと話が早く進みます。
参考サイトは、URLだけでなく「どこが良いと思ったか」を一言添えるのがポイントです。色が好きなのか、写真の使い方なのか、情報の探しやすさなのかで、制作会社が受け取る意味はまったく変わります。逆に「こういうサイトにはしたくない」という例があれば、それも立派な資料になります。リニューアルの場合は、今のサイトのアクセス状況(よく見られているページ)も分かると、残すべきページを判断しやすくなります。詳しくはホームページのリニューアルを外注するをご覧ください。
答えに迷う質問があっても、その場で無理に決める必要はありません。「社内で確認して後日回答します」と伝え、宿題として記録しておけば十分です。大切なのは、決まっていないことを決まっているかのように伝えないことです。費用の考え方はホームページ制作を外注する費用の相場で解説しています。
| よく聞かれること | 答え方のコツ |
|---|---|
| 予算はどのくらいですか? | 上限の目安を伝える。「できるだけ安く」より範囲を伝えたほうが提案が具体的になる |
| いつまでに公開したいですか? | 理由も添える(展示会・新年度・採用開始など) |
| 原稿は用意できますか? | 用意できる範囲と、手伝ってほしい範囲を分けて伝える |
| 更新は誰がしますか? | 担当者と、更新したい情報を伝える |
| 公開後の保守はどうしますか? | 自社か外注か未定でも、そう伝える |
準備した内容は、次のような1枚のメモにまとめておくと、どの制作会社に相談するときにも同じ内容を伝えられます。【】の部分を書き換えてお使いください。
■ 会社名・担当者:【会社名】【お名前】
■ 今回の目的:【例:県内の法人からの問い合わせを増やしたい】
■ 目的の測り方:【例:月の問い合わせ件数】
■ 一番来てほしい人:【例:総務部で外注先を探している担当者】
■ 必要と思うページ:【例:トップ・サービス・実績・会社概要・お問い合わせ】
■ 参考サイト:【URL】(良いと思った点:【例:実績が探しやすい】)
■ 原稿・写真:【例:原稿は自社で用意、写真は撮影も相談したい】
■ 予算の目安:【上限】
■ 公開したい時期:【月】(理由:【例:新年度の採用開始に合わせたい】)
■ 公開後の更新:【担当者・頻度】
■ 未定のこと:【例:ドメインを変えるかどうか】
このメモがあると、最初の打ち合わせで確認する内容がはっきりし、提案の比較もしやすくなります。相見積もりを取る場合も、全社に同じメモを渡せば、提案や費用の差が「前提の違い」なのか「会社の違い」なのかを見分けやすくなります。
一般的な流れは次のとおりです。
各工程の詳細はホームページ制作を外注する流れ、契約で決めることはWeb制作の契約で決めることにまとめています。
準備が足りない状態で進めると、次のような問題が起きやすくなります。
どれも、依頼前の準備で防げるものです。原稿と素材の渡し方は原稿・画像素材の支給ルールも参考にしてください。
特に多いのが原稿の遅れです。デザインやコーディングは制作会社の作業ですが、原稿や写真は依頼する側が用意することが多く、ここが揃わないと公開日が延びていきます。原稿を誰が・いつまでに用意するかを、スケジュールの中に最初から組み込んでおくことをおすすめします。工程の組み方は制作工程とスケジュールの立て方で解説しています。
Q. 何も決まっていない状態で相談してもよいですか?
A. はい。目的や困りごとを伝えていただければ、そこから一緒に整理できます。この記事のリストを手元に置いて相談すると、話が早く進みます。
Q. 複数の会社に同じ内容で依頼してよいですか?
A. 相見積もりは一般的です。同じ資料を渡すと、提案と費用を比較しやすくなります。
Q. 予算が決まっていないときはどう伝えればよいですか?
A. 「この範囲なら検討できる」という幅で伝えるのがおすすめです。幅が分かれば、制作会社はその中でできることとできないことを分けて提案できます。料金の考え方は各社の料金ページも参考にしてください。
Q. 原稿の作成も依頼できますか?
A. 多くの制作会社が対応していますが、費用と期間が変わります。どの範囲を任せたいかを先に伝えてください。
ホームページ制作の依頼は、準備の質がそのまま完成度に表れます。
まずは6つの項目をメモにして、未定のものは「未定」と書いて相談するところから始めてください。制作会社様からの下請けのご相談はご相談ページ、サービスの全体像は外注・下請けサービスをご覧ください。
弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。