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Webデザイン指示書(デザイン仕様書)のテンプレート|外注デザイナーに伝える項目

2026.10.16

※この記事は2026年10月16日時点の情報をもとに作成されました。

Webデザインの指示書(デザイン仕様書)には、「誰に・何を・どう感じてほしいか」と「ページごとに載せる要素」、そして「納品の形式」を書けば十分です。この3つがそろっていれば、外注デザイナーは迷わずに1案目を作れます。

デザインの手戻りは、センスの違いよりも「伝えていなかったこと」から起きます。「おしゃれに」「信頼感のある感じで」といった言葉だけでは、人によって思い浮かべる完成形がまったく違うからです。

この記事では、制作会社様の下請けとしてデザインを受けているRunLandが、受け取ったときに助かる指示書の項目を、そのまま使えるテンプレートの形で整理します。

デザイン指示書には何を書けばよい?(全体テンプレート)

まずは全体像です。次の表の左の列を見出しにして、右の列の内容を埋めていけば指示書になります。

項目 書く内容 記入例
目的 サイトで達成したいこと 資料請求を月10件から増やしたい
ターゲット 誰が見るか(年代・立場・状況) 30〜50代の中小企業の総務担当者
伝えたい印象 形容詞を3つまで 誠実・堅実・相談しやすい
避けたい印象 逆に避けたいもの 安っぽい、派手すぎる
参考サイト 良い点・悪い点つきで2〜3件 A社:配色が良い/余白が多すぎる
ページと要素 ページごとに載せる内容 後述の「ページ別要素表」
素材 ロゴ・写真・原稿の有無と支給日 写真は○日に支給、原稿は仮テキスト
レギュレーション ブランドカラー・フォント・禁止事項 ロゴの周囲は余白○mm以上
納品形式 ツール・データの作り方 Figma、PC幅1440px・SP幅375px
スケジュール 初稿・修正回数・確定日 初稿○日、修正2回まで

すべてを完璧に埋める必要はありません。空欄の項目は「未定」と書いておくだけで、デザイナーが確認すべき点に気づけます。

「伝えたい印象」はどう書けば伝わる?

印象の指定は、形容詞だけで終わらせないのがコツです。

次の3点を組み合わせると、解釈のぶれが小さくなります。

  • 形容詞は3つまでに絞る(多いと優先度が分からなくなる)
  • 避けたい印象も書く(「堅すぎない」「若すぎない」など)
  • 参考サイトのどこが良いかを部分で指定する(配色・写真の使い方・余白など)

「このサイトのようにしてほしい」とだけ伝えると、全体を真似た案が出てきがちです。「配色はA社、レイアウトはB社」のように部分を分けて伝えると、狙いどおりの案に近づきます。

参考サイトを選ぶときは、同業他社だけに絞る必要はありません。業種が違っても「写真の大きさ」「文字の詰まり具合」「ボタンの形」など、部分的に良いと思うところがあれば十分な参考になります。反対に、競合のサイトを参考にする場合は「似すぎないようにしたい」と一言添えておくと、差別化を意識した案が出やすくなります。

ページごとの要素はどうまとめる?(ページ別要素表)

ページの中身は、文章ではなく表で渡すのが確実です。

ページ 載せる要素(上から順に) 優先度 備考
トップ メインビジュアル/強み3点/サービス一覧/実績/お知らせ/問い合わせ導線 高 メインのコピーは支給
サービス 概要/特徴/料金の目安/流れ/よくある質問/問い合わせ 高 料金は表で表示
会社概要 代表挨拶/会社情報表/アクセス地図 中 写真は既存流用
お問い合わせ 説明文/フォーム/電話番号 高 確認画面あり

「上から順に」並べて書くと、ワイヤーフレームがなくても構成の意図が伝わります。ワイヤーフレームまで用意する場合はサイトマップとワイヤーフレームの作り方も参考にしてください。

素材とレギュレーションで決めておくこと

ここが曖昧だと、デザインが確定した後にやり直しが発生します。

  • ロゴの元データ(ai・svg)があるか、使用上のルールはあるか
  • ブランドカラーの指定(カラーコード)と、使ってはいけない色
  • 使用フォント(Webフォントの可否・ライセンスの有無)
  • 写真は撮影するのか、素材サイトを使うのか、支給するのか
  • 原稿は確定稿か仮テキストか(文字量でレイアウトが変わる)
  • アイコンやイラストのテイスト(線・塗り・手描きなど)

写真や原稿の渡し方は原稿・画像素材の支給ルールにまとめています。

納品形式はコーディングまで見据えて指定する

デザインの後にコーディングがあるなら、納品データの作り方も指示書に書いておきます。

当社が下請けとしてデザインからコーディングまで受ける際は、次の点を最初に確認しています。

  • 使用ツール(Figma・XD・Photoshopなど)と、データの受け渡し方法
  • デザインする画面幅(例:PC 1440px、スマートフォン 375px)
  • スマートフォン版のデザインを作るかどうか
  • ボタンのホバーや開閉メニューなど、動きの指定をどこまで描くか
  • 文字サイズ・余白のルール(共通の部品として整理するか)

コーディング側へ渡すときのルールはデザインデータの渡し方、指示書の書き方はコーディング指示書のテンプレートで解説しています。

当社がデザインとコーディングの両方を担当する場合でも、デザインの段階で部品(見出し・ボタン・カードなど)の形をそろえておくと、コーディングの工数が減り、公開後にページを追加するときも同じ部品を使い回せます。指示書に「共通の部品として整理してほしい」と書いておくだけで、デザインの作り方が変わります。

修正回数と確認の進め方も最初に決める

デザインは、何度でも直せると思われがちな工程です。

初稿の提出日・修正の回数・確定日を指示書に書いておくと、終わりの見えない修正を防げます。修正を出すときの伝え方は修正依頼の伝え方が参考になります。

確認の進め方の例:

  1. 1回目:トップページのみで方向性を確認する
  2. 2回目:下層ページを展開し、全体の統一感を確認する
  3. 3回目:細部の修正と、スマートフォン版の確認をして確定する

よくある手戻りと、指示書で防げること

下請けとしてデザインを受けていると、次のような手戻りがよく起きます。

よくある手戻り 原因 指示書で防ぐ方法
方向性が違うと言われる 印象の言葉だけで伝えた 参考サイトの「どこが良いか」を部分で指定
原稿が入らない 仮テキストでデザインした 文字量の目安(最大文字数)を書く
スマホで崩れる スマホ版を描いていない SP版を作るか、どこまで描くかを決める
確定後に要素が増える ページの要素を決めていなかった ページ別要素表を先に固める

受け取る側が困る指示書と、助かる指示書の違いは?

当社(RunLand)は制作会社様の下請けを専門にしているため、元請けの制作会社様がクライアントから聞き取った内容を、指示書としてお預かりすることがほとんどです。その中で「助かる」と感じる指示書には共通点があります。

困る指示書 助かる指示書
「おしゃれに」「今っぽく」など形容詞だけ 形容詞に加えて、参考サイトの具体的な箇所が書いてある
クライアントの要望がそのまま箇条書き 要望に優先度(必須・できれば・不要)がついている
決まっていないことが書かれていない 決まっていないことに「未定」「○日に確定」と書いてある
ページの要素が文章で長く書かれている ページごとに要素が上から順に並んでいる

特に大切なのは優先度です。要望がすべて同じ重さで並んでいると、デザイナーはどれを目立たせればよいか判断できません。「必須」「できれば」「今回は不要」の3段階をつけるだけで、1案目の精度が大きく変わります。

また、元請けの制作会社様とクライアントの間で合意した内容と、まだ相談中の内容が区別されていると、こちらから確認すべき点がはっきりします。指示書は完成させてから渡すものではなく、確認しながら育てていく資料と考えると気が楽になります。

よくあるご質問(FAQ)

Q. デザイン指示書とデザイン仕様書は違うものですか?

A. 呼び方の違いで、中身はほぼ同じです。目的や印象をまとめたものを「指示書」、色や文字サイズのルールまで決めたものを「仕様書」と呼び分けることもあります。

Q. 参考サイトは何件くらい用意すればよいですか?

A. 2〜3件で十分です。件数よりも、それぞれ「どこが良いか」「どこは真似しないでほしいか」を書き添えることの方が大切です。

Q. 指示書がないと依頼できませんか?

A. 依頼はできます。ただし手戻りが増えやすいので、目的・ターゲット・載せる要素の3点だけでも用意されることをおすすめします。打ち合わせで一緒に埋めることも可能です。

Q. ワイヤーフレームも必要ですか?

A. 必須ではありません。ページ別要素表で「上から順に」載せる内容が分かれば、デザイナー側で構成案を作れます。

まとめ

デザイン指示書は、デザイナーの自由を奪う書類ではなく、迷う時間を減らすための道具です。目的・印象・ページの要素・納品形式の4点が書いてあれば、1案目から大きく外れることはほとんどありません。

RunLandでは制作会社様の下請けとして、デザインからコーディング・WordPress構築まで一貫して承っています。指示書がまだ固まっていない段階でも、ご相談ページからお気軽にお問い合わせください。サービスの詳細は外注・下請けサービスをご覧ください。

ご相談・カスタマイズご依頼

弊社では上記ブログ内容にある修正・カスタマイズのご依頼も承っております。
ご自身で行ってみて上手くいかない場合などこちらよりお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人 株式会社 RunLand 管理者

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